■ ID | 1002 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 緑地による沿道大気汚染の低減−境界領域へのフィールドからのアプローチ− |
■ 著者 | 小川和雄
埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | (社)大気環境学会 |
■ 出版年 | 2007 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第48回大気環境学会年会、平成19年9月5日 |
■ 抄録・要旨 | 沿道緑地帯のもつ大気汚染低減効果について、野外での長期測定結果をもとに報告した。
沿道緑地帯は、自動車排ガスの一部を遮閉して鉛直上空方向へと拡散させて、緑地帯の高さまで煙源位置を高める効果をもち、残りの側面から侵入した自動車排ガスも風速の低下と、同様に低下しているO3濃度の影響でNO2への反応が抑制されて、外部の対照に比べ、NO2濃度が低減することになる。群落外が拡散し易い条件の時には、相対的に緑地内にNOXが滞留して外部よりも高濃度になることがあった。
上尾運動公園の緑地帯でNO2が4.1ppb、14%低減したが、その効果は、前面道路の交通量を50%削減することに匹敵した。
ただし、その効果は緑地帯の構造に大きく依存しており、緑地帯の設置にあたっては、植栽方法や樹種、周囲の環境等に充分配慮する必要がある。 |
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